インターナショナルスクール

【講師インタビュー】横浜インターナショナルスクールから上智大学へ、大学受験のリアル

講師紹介

吉川啓太ロバートホッカー先生は、横浜インターナショナルスクールを卒業し、現在は上智大学経済学部に在学中の人気講師です。
英語だけでなく日本語も堪能で、 TOEFL iBT116点 / IELTS8.5点 / JLPT N1 / GRE Verbal162点・Analytical Writing5.5点 という圧倒的なスコアを持ち、指導力は折り紙付き。

その高い学力と多文化的なバックグラウンドを活かし、Outboxでは帰国子女やインター校生から厚い信頼を得ています。
「説明がとてもわかりやすい」「丁寧で親身になってくれる」「インター出身の先輩的存在」と、生徒・保護者双方から高く評価されている先生です。

 

上智大学の特徴

  • 国際性が強いキャンパス
  • 都心ど真ん中のロケーション(四ツ谷)
  • 語学・国際系学部の強さ
  • 少人数教育と手厚いサポート

いつ頃から日本の大学を考えましたか?

実は、最初は日本の大学はほとんど考えていませんでした。本命はイギリスの大学だったんです。

ただ、僕はイギリス国籍を持っていますが、人生のほとんどを日本で過ごしていたため、現地の大学からは International Student(外国人学生) として扱われました。その結果、学費が現地学生の倍以上になってしまい、奨学金も得られなかったため断念しました。
そういった事情から、現実的に日本の大学を選ぶことになりました。

 

インター生が出願できる大学

日本の大学でIBスコアを使って出願できるところは限られています。

東京大学PEAK、阪大、九州大学、早稲田(SILS・理工・文化構想・政経)、慶應(PEARL)、上智(SPSF)といったところです。

この中で、専門的に経済学を英語で学べるのは慶應・早稲田・上智の3校だけ。僕はその中で 上智大学SPSF経済学部 を選びました。英語授業をベースにしながら、日本語の授業も履修できる点も魅力でした。

一部大学入試要項一覧:
東大PEAK:https://peak.c.u-tokyo.ac.jp/

阪大帰国生徒特別入試:https://www.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/faculty/returnee/index2.html

九州大学国際入試:https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/admission/faculty/international/

慶應PEARL:https://www.econ.keio.ac.jp/undergraduate/pearl

上智SPSF入試:https://adm.sophia.ac.jp/jpn/gakubu_english_ad/spsf/

インター生の受験の実情

IBのスコアが基本になりますが、大学によっては出願のときは試験前なので「予測スコア」で書類を出す必要があります。僕は予測32点で出し、実際は37点。予測と実際の差は5点ほどありました。悔しかったです笑

正直、基準はとても曖昧です。浪人も一度は考えましたが、一般受験と違ってIB入試は基準が不透明で、浪人したからといって必ず有利になるわけではありません。
例えば、東大PEAKならIB43〜45点が最低ライン。僕の37点では現実的に厳しかったです。早稲田は37〜39点が目安なので、浪人して挑戦するという選択肢もありました。当時の慶應は基準がはっきりしませんでしたが、もしIBで44〜45点を取れていれば、海外大学や東大を本気で狙うこともできたと思います。

一方で、英語資格についてはスムーズでした。IELTSは8.5、TOEFLは116を一発で取得し、すべての大学にそれで出願しています。ですが、結論として合格をもらえたのは上智だけ。高い英語力があっても、日本のIB入試は狭き門であり、想像以上にシビアなマーケットだと痛感しました。

受験準備について

第一志望は早稲田でしたが、上智も含め書類準備は本当に大変でした。志望理由書や推薦書、提出書類がとにかく多く、しかも当時は紙で郵送。事務作業に追われたのを覚えています。

志望理由は大学ごとに多少修正しましたが、基本は使い回し。最終的には「点数が重視されている」という感覚はありました。

インター生に必要なもの

IBスコアは当然ですが、SATを受けておくと強い と思います。IBよりも試験としてはシンプルで点が取りやすいですし、IB+SATという組み合わせならかなり有利です。SATはコツをつかめば点数を伸ばせるので、11年生のうちに終わらせておくのがおすすめです。

将来のキャリアについて

まだ明確に決まってはいませんが、おそらく日本で働くことになると思います。理由のひとつは、イギリスの就職市場が非常に厳しい からです。実際、イギリス国内のトップ大学に進学した同級生たちでも、就職先がなかなか見つからず、結局日本に帰国しているケースを多く見てきました。ビザの問題もあり、留学生としてイギリスでキャリアを積むのは容易ではありません。
そう考えると、日本での就職が一番安定していて、現実的な選択肢だと感じています。

吉川先生からのメッセージ

インター生の大学受験は、一見選択肢が多いようで実は限られています。だからこそ、IBやSAT、TOEFL・IELTSといった数字をしっかり取ることが何より大事です。
でも、数字だけでは不十分です。『なぜこの大学で学びたいのか』『将来どう生かしたいのか』を自分なりに言葉にできれば、それが一番の強みになります。
英語力だけに頼らず、日本語力や多文化への理解も磨いて、世界のどこでも通用する人になってください。